除草剤の種類は何があるの? 状況別おすすめの除草剤の選び方

農業資材

「気になる雑草をどうにかしたい!」そんなときにまず使いたいのが「除草剤」。除草剤は、種類が豊富でどれを選んだらいいのか悩んでしまいますよね。

そこで今回は、除草剤の種類と、選び方のポイントについて紹介します。除草剤のことをよく知ることで、あなたが必要としているのはどんなタイプなのか判断できるようになりますよ。

除草剤の種類

除草剤は大きく分けて「液体」と「顆粒」の2タイプがあります。液体と顆粒タイプでは、それぞれ効果や、使い方が全然違います。ではさっそく違いについてチェックしていきましょう。

液体タイプ

液体タイプは、すでに生えている雑草の葉や茎に直接かけて除草します。そのため「茎葉処理剤」とも呼ばれています。

液体タイプは、土には除草剤を利用しないため、薬剤の残留が少ないのがメリットです。

一方、すでに生えている雑草については効果がありますが、これから生えてくるものへの予防効果は期待できません。また、雨に濡れると薬剤が流されてしまい効果がでないため、天気に注意して使うことが重要です。

顆粒タイプ

顆粒タイプは、土に直接撒いて、根っこから枯らすことで除草します。土壌から処理をするため「土壌処理型」とも呼ばれているんです。

顆粒タイプは即効性はありませんが、土に除草効果のある成分が残るため、雑草を生えにくくする予防効果も期待できます。

一方、土に撒くため想像していないところに思わぬ効果が出てしまうことも。枯らしたくない植物が近くにある場合や、花壇や畑の近くでは利用しない方がいいでしょう。

また、すで生えてしまっている草、特にひざよりも高くなっているようであれば効果が出ないことも。切ってから顆粒タイプを利用するか、先に液体タイプで葉茎を枯らしてから使うのがおすすめです。

雨が降っても効果が薄まることはなく、むしろ水分を与えて、土に染み込ませることが重要です。そのため、液体タイプよりも使いやすいと言えるでしょう。

除草剤の選び方

次に、除草剤はどのように選んでいけばいいのでしょうか。除草剤は主に「どこに使うのか」「草の生え具合」などを見て選んでいきます。あなたが除草剤を使いたいと思っている場所を想像しながら、どのタイプがいいのかチェックしてみてくださいね。

茎葉処理剤・土壌処理剤

まずは、先ほど紹介した「茎葉処理剤」か「土壌処理剤」かを選びます。

既に生えてしまった雑草を枯らすために使う場合は「茎葉処理剤」。

まだ雑草は生えていない、もしくは高さがほとんどない状態で、これからの雑草予防のために利用したい場合は「土壌処理剤」です。

農耕地用・非農耕地用

次に「農作地用」か「非農作地用」なのかを選びましょう。

農作物を育てている場所に散布する場合は農作地用。道路や駐車場など、周囲に農作物を育てていない場所では非農作地用のものが使えます。

これらの違いは、農薬取締法に基づいて、国に農薬登録がされているのかによって決まります。除草剤は農薬。薬である以上、作物への被害や、残留性、毒性などがないか調べられているもののみを使用できるからなんです。

非農作地用のものの方が低価格で販売されていますが、添加物が違うので、農作地には絶対に使用しないでくださいね。

接触型・移行型

次に「接触型」か「移行型」かを選びます。

接触型とは、薬剤をかけた部分のみに効果を発揮するタイプ。移行型は薬剤がかかった部分から成分を吸収し、雑草全体に移行するため、雑草全体を枯らせる効果があるタイプです。

接触型は、効果が現れるのが早いため、できるだけ早く枯れさせたい場合にはおすすめです。一方、かけむらがある場合は、枯れない部分もでてしまい、効果に差がつきやすくなってしまいます。全体的にかけるのがポイントですよ。

移行型はかけむらがあっても、植物が成分を取り込むため全体に効果が出やすいので、まきやすいのがメリットです。また、塊茎で増えるスギナやハマスゲなどを除草したい場合には、根っこまで成分が行き渡る移行型がおすすめ。一方、吸収するまでに時間が必要なので、すぐに効果がでないのがデメリットです。

即効的・遅効的

次に「即効的」があるのか「遅効的」なのかを選びましょう。

名前の通り、すぐに効果のでる除草剤が「即効的」。効果の出るまでに時間がかかる除草剤が「遅効的」です。先ほど紹介したような接触型のものは即効的、移行型は遅効的に分類できます。

即効性があるものは効果がすぐに現れるのがメリット。撒いてから数日経って、まだ効果がでていないのに雨で薬剤が流されてしまった…なんてことにはなりません。一方、かけむらがあると、効果に差が出てしまうため、散布が難しいのがデメリットです。

遅効的なものは根っこまで成分が行き渡るため、雑草を根絶できるのがメリット。ですが、効果が出るまでに雨が降ると薬剤が流されてしまうなど影響を受けやすいのがデメリットです。

選択性・非選択性

次に「選択性」か「非選択性」かを選びましょう。

選択性があるものは、雑草にのみ効果を発揮し、もし作物にかかったとしても安全性が高いタイプ。非選択性はかかったもの全てを無差別に枯れさせる効果があります。

農地に散布するのであれば、選択性のあるものを。また、芝生がある場所で雑草のみを除草したい場合にも選択性があるものを利用しましょう。そうでない場合は非選択性を利用して大丈夫です。

残効性・残留性があるか

除草剤は植物に成分が吸収された後、雨や風、太陽光によって成分が分解されたり、飛散することで成分を弱めていきます。土に落ちた成分も菌や微生物によって分解されるのが一般的です。

残効性」とは、除草剤の効果が土にどれくらい残っているのかを表します。茎葉処理剤は残効性が短く、土壌に成分が残りにくいもの。土壌処理剤は残効性が高いからこそ根っこまで枯らすことができるのです。

残効性が高いものほど土に成分がとどまり、10〜30日間は雑草が生えなくなります。雑草を予防したい場合、根っこまでしっかりと除草したい場合は、残効性が高いものを選んでくださいね。

状況からおすすめの除草剤を選ぶ

除草剤の種類と選び方についてなんとなくイメージができるようになりましたか? 使う場所や目的に合わせて、どんなタイプがいいのか確認して利用してくださいね。

最後に、状況を見ながら除草剤を選ぶ練習をしてみましょう。

ボーボーの雑草をなんとかしたい場合

すでに生えてしまった雑草には茎葉処理剤を利用します。特にひざより上のものに土壌処理剤を使っても、効果が現れるのが難しいので、注意してくださいね。

根っこから枯れさせたい

根っこから枯れさせるには除草成分が植物全体に行き渡る「移行型」のものを選びましょう。

特に急いで除草は必要ない場合

急いでいない場合は「遅効性」のもので問題ありません。

ススキなどのイネ科のものを除草したい場合

除草したい植物の種類が分かっている場合は、特定の植物に効果があるものを選びましょう。この場合イネ科に効果のある成分が入った除草剤がおすすめです。

芝生を残して雑草だけを除草したい場合

特定の雑草だけを除草したい場合は「選択性」の除草剤を利用しましょう。丈の長くなった雑草だけに効き、芝生に落ちても芝生は除草されないタイプもあり。芝生のある場所で利用するときには「非選択性」のものを使うと、芝生まで除草されてしまうので注意してくださいね。

目的別に除草剤を使い分けよう

除草剤は場所や目的に合わせて使い分けられることが分かりました。除草剤の種類を知ると、間違った薬を使って失敗してしまうことがなくなります。あなたに必要な除草剤は何か、ひとつひとつ照らし合わせて選んでみてくださいね。

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