米ぬか肥料(ぼかし肥料)とは?成分・メリット・利用方法・作り方徹底解説

農業資材

お米を精米したときにできる「米ぬか」。お米の栄養分をたっぷりと含んだ米ぬかを発酵させて作るのが「米ぬかボカシ肥料」です。

今回は、米ぬかボカシ肥料の成分・メリット・使い方・作り方など徹底解説いたします。米ぬかボカシ肥料の使い方を知り、効果的に使えるようになりましょう!

米ぬかボカシ肥料とは

米ぬかボカシ肥料とは、お米を精米したときにできる「米ぬか」を発酵させて作った肥料です。米ぬかは本来は玄米として食べられる部分が削られたもの。そのため、たくさんの栄養分が含まれており、肥料を作るにはぴったりなんですよ。

本来は捨てられる米ぬかを使うため、環境にも優しいのもポイントです。化学肥料を使わない有機肥料として、自然農法やオーガニック農法などの有機農業をしている人からも支持されています。

米ぬかボカシ肥料の成分

米ぬかは植物の成長に必要な窒素やリン酸、カリが豊富に含まれています。どれも土壌を健康にするには欠かせない成分。植物の成長を促し、土壌を整える役割があります。

また、米ぬかボカシ肥料を作るときにその他の成分を加えて、土壌に足りない成分を調節することも可能。カルシウムが足りない土地には、カキ殻石灰を混ぜてカルシウムを足して利用されています。

市販されている米ぬかボカシ肥料には、どんな成分を加えているのか記載されているため、土壌や作物に合わせて必要な成分が入ったものを選びましょう。

米ぬかボカシ肥料のメリット

有機質の肥料を土に直接撒いた場合、微生物による分解を待ってから種まきや作付けをすることが一般的です。そのため、肥料を撒いてから 2週間〜1ヶ月半くらい待たないといけないことも。

ですが、米ぬかボカシ肥料は既に発酵しているため、土壌に撒いてからすぐに種まきや作付けに入ることができますよ。

また、堆肥に比べて即効性があること、液肥よりも持続性があることも特徴です。元肥としても、追肥としても使えるので、使い方を選ばない便利な肥料なんです。

米ぬかボカシ肥料の利用方法

米ぬかボカシ肥料は土に撒いて使います。すでに植物がある場合は、根本に撒くだけでも効果を感じられますよ。少量でもしっかりと効果を出すため、撒き過ぎにはくれぐれも注意しましょう。

即効性があるため、米ぬかボカシ肥料を撒くとすぐに植物への変化が感じられます。白菜1株につき大さじ2杯くらいが目安です。始めは少し少なめに与えて、調子が良いようであれば追加しながら調節してくださいね。

米ぬかボカシ肥料の作り方

米ぬかボカシ肥料は、2種類の発酵方法があります。どちらも材料は同じですが、作業の量や完成までの時間が違ってくるので、あなたにあった方法を使って米ぬかボカシ肥料を作ってみてくださいね。

材料

用意する材料は、

  • 米ぬか
  • 土着菌がついた土(もしくは発酵促進剤)
  • 生ゴミ
  • 肥料を入れる容器

です。

その他にも土壌の状態に合わせて油かすやカキ殻石灰を入れるのもおすすめです。

発酵促進剤を入れなくても、元菌(土着菌などの微生物)を入れると、同様の働きをしてくれます。前回作っていた米ぬかボカシ肥料を入れると、同じくらいの質のものができるのでおすすめです。

米ぬかは家庭用精米機を持っている方は、精米したときにできる米ぬかを使いましょう。また、精米所でも米ぬかは無料で配っているところもあります。近くに精米所がない場合は、お米屋さんや、ホームセンター、インターネットでも販売されていますよ。

臭いに敏感な人は、生ゴミなどを混ぜたり、発酵臭がするためマスクを用意しておくといいでしょう。

好気性発酵

好気性発酵での作り方は、2週間〜1ヶ月程度と早く完成するのが特徴ですが、切り返し作業が必要になります。

好気性発酵での米ぬかボカシ肥料の作り方
1.肥料を入れる容器に米ぬかと黒土(腐葉土)を入れる
2.家庭で出た生ゴミや、油かすなどを混ぜる
3.米ぬかで水分を調節しながら入れていく
4.全体をしっかりとまぜる
5.生ゴミが出たら容器の中に加えながら毎日混ぜ合わせる(10日間)
6.1ヶ月ほどそのまま置いておく

10日間ほど毎日しっかりと混ぜた後は、1ヶ月間放置しておくことで、しっかりと発酵し、米ぬかボカシ肥料が完成します。

水分が多いとうまく発酵しなかったり、失敗しやすいので、注意しましょう。手で握ったときに、少し水がしたたるくらいで団子状になるのが良い水加減です。水がボタボタ垂れるのは、水分が多すぎる証拠。米ぬかを足して、ちょうどいい水加減になるまで調節しましょう。

嫌気性発酵

嫌気性発酵での作り方は、完成までに2〜3ヶ月程度時間がかかりますが、切り返し作業が必要ないため、簡単に作ることができます。

嫌気性発酵での米ぬかボカシ肥料の作り方
1.準備した材料を全て混ぜ込む
2.水分の量を調節したら、土着菌を入れる
3.ナイロン袋に入れて、空気をしっかりと抜いて密閉する
4.夏なら1ヶ月、冬なら2〜3ヶ月程度放って置く
5.完成
6.風通しの良い場所で乾燥させる

嫌気性発酵は切り返す必要がなく、一度密封したあとは、そのまま一度も開けなくて大丈夫です。酸素がなくても常温のまま発酵が進みます。

開封したときに、ヨーグルトのような乳酸菌が発酵した臭いがすれば、成功した証拠です。表面にできている白カビは、そのまま混ぜて使っても問題ありませんが、気になるようだと取り除いて使ってくださいね。

完成したあとは、風通しの良いところで乾燥させると、微生物が休眠するため発酵がストップします。固まりがあると、乾燥しきれず、カビや虫による影響が出やすくなります。細かく砕いてしっかりと乾燥させてくださいね。

また、時間が経つにつれて、効果が薄くなってくるので約半年程度で使うことをおすすめします。

米ぬかボカシ肥料の作り方の注意点

米ぬかボカシ肥料は米ぬかを発酵させて作るため、臭いが出てくることも。そのため、しっかりと密封でき、倒れても蓋が外れないようなものを選びましょう。

生ゴミを処理する容器や、米ぬかボカシ肥料用の容器も販売されているのでチェックしてみてくださいね。自治体によっては補助金で購入できることもあります。

また、米ぬかボカシ肥料はしっかりと発酵させることがポイントです。発酵が終わっていないと、土の中にいる微生物や土壌に悪影響を与えるガスを発生してしまうため、逆効果になってしまうことも。

気温が熱い夏は発酵が早く進みますが、冬はなかなか進まないこともあります。毎日よく混ぜて発酵を促す、もしくは時間を置いて発酵するまで待つことが需要です。

米ぬかボカシ肥料の販売店

米ぬかボカシ肥料を作る前に、植物に使うとどのような変化があるのか、試してみたいという方もいらっしゃるかと思います。米ぬかボカシ肥料は自分で作らなくても、ホームセンターや農業用品を取り扱っているお店で販売されているので、まず市販のもので試してみるのもいいですね。

市販されているものは、臭いもなく使いやすいですよ。

米ぬかボカシ肥料を効果的に使おう

お米から作られる米ぬかボカシ肥料。材料を集めるのも簡単で、一度作ると半年ほど使えるのでコスパもいい有機肥料です。また、一度相性のいい米ぬかボカシ肥料を作ると、その菌を使って次も作れるので、安心ですね。土壌の様子や、作りたい作物に合わせて、米ぬかに混ぜる材料や比率を変えながらオリジナルの米ぬかボカシ肥料を作ってみてはいかがでしょうか。

コメント