枝豆の栽培方法・育て方の特徴【摘心のやり方は?失敗する原因は?】

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近年、健康にも良いことから注目を浴びている枝豆。おつまみとしても、料理にも使える枝豆は、夏の定番の味として、日本だけでなく海外の人からも親しまれています。

実は、枝豆は家でも育てることができるって知っていましたか?畑がなくても、プランターで育てることもできるんですよ。

枝豆は、たくさん作った場合は冷凍しておくと長く食べることもできます。おつまみとして食べるだけでなく、豆ごはんやスープ、煮物や天ぷらなど様々な料理に使うことができるんです。
ぜひたくさん作って、長い間味わってくださいね。

今回は、枝豆の栽培方法・育て方について紹介します!

枝豆の栽培・育て方の特徴

枝豆は、種を見るとよくわかりますが、実は大豆と同じです。豆の苗が成長して、身をつけて、柔らかいときに収穫するのが枝豆。収穫せずに乾燥させたものが大豆です。

茶豆・黒豆・緑豆などたくさんの品種があり、それぞれ適した気温や栽培の時期が異なります。育てる地域にあった品種のものを作ると、失敗しにくいですよ。

最近では守秘の色が茶色い「茶豆」が人気ですが、黒豆や一般種である緑豆も美味しいので、色々な種類の枝豆を食べ比べてみるのもおすすめです。

枝豆栽培の時期

枝豆は夏に収穫する場合は苗を育成してから植え付け、秋に収穫する場合は畑に直接まいて栽培します。

苗を育てる場合は、4月末から5月上旬にかけて種をまいて、5月末に植え付けをし、7月中旬から8月上旬にかけて収穫します。

直接まいて栽培する場合は、7月上旬に直接種まきをして10月半ばに収穫します。

品種や地域によって1ヵ月程度前後することがあるので、品種や地域に合わせて栽培の時期を調節してくださいね。

枝豆の栽培はプランターでもできるのか

枝豆は畑で直接育てるイメージが強い人も多いかと思いますが、実はプランターでも栽培可能です。
野菜用の培養土で育てると、実が付きやすいですよ。
プランターで育てると土が乾燥しやすいので、こまめに水やりをしてあげることで、育ちやすくなります。

枝豆の栽培方法

枝豆の栽培はそれほど難しくありませんが、「根粒菌が着生する」そして「摘心をする」ところがポイントです。

では、枝豆を栽培する具体的な方法を確認していきましょう。

1.夏に収穫する枝豆は4月下旬に育苗する

枝豆は育苗せず、直接土にまいてもよく育ちます。ですが、夏の早めの時期に収穫したい場合は、育苗して育てましょう。

成功させるポイントは栽培・収穫の時期が早い早生種を育てること。4月の下旬が種まきの目安です。

種は、9cm程度のポットに3粒ずつ入れて育てます。1cmほど土をかぶせたあと、水をたっぷりかけましょう。

葉っぱが生えてきたら、1本、もしくは2本だけ残して、間引きします。本葉が2枚になった頃が植え付けのサインですよ。

2.窒素肥料を控えめにした土作り

枝豆を植える前には、土の準備をしておきましょう。種まきをする3週間前に肥料を入れて土壌を豊かにし、2週間前に石灰を撒いてpHを調節しましょう。

pHは6.0-6.5程度が目安です。石灰を撒く前には、撒きすぎてアルカリ性に傾きすぎないように、pHをチェックしながら調節するのがおすすめです。

枝豆はマメ科の植物で、根っこに「根粒菌」がついています。この根粒菌は、根っこに住んでいて、空気中の窒素を固定したり、栄養分を作り出したりする効果があるんです。
自ら栄養分を作ることができるので、元肥をした後は、基本的に追肥しなくてOKです。肥料分が多いと、茎や葉っぱばかり伸びてしまって、豆はつきにくくなってしまいます。
また、重くなりすぎて折れてしまったりする危険性もあるので注意しましょう。

元肥にするには、ボカシ肥などのバランスのいい配合肥料を使うのがおすすめですよ。

3.種まきをする

土壌の準備をしたら、種まきをしましょう。

株間は30cm程度、1ヵ所に3粒ずつまいていきます。深さは2cmほどと、少し深めに植えて土をかぶせましょう。本葉が2〜3枚出たら、間引きして茎がしっかりとした1本だけ残してくださいね。

育苗をした場合は、根をちぎってしまわないように、土をほぐしながら1本ずつにわけていきます。

土壌に直接土を撒いた場合は、鳥が種を食べてしまうので、不織布やネットなどの対策をしておくことが大切です。

4.土寄せ・摘心をして管理をする

枝豆の栽培でのポイントが「土寄せ」と「摘心」です。

土寄せとは、畝の間を軽く耕して、株元に土を寄せてすこし土をこんもりと盛ってあげることです。土寄せをすることで、雑草が生えてくるのを防いだり、酸素を根っこまで届けられるなど、成長に嬉しい効果があるんですよ。草丈10cmのときと、20〜30cmになった2回行います。

2回目の土寄せは枝豆が成長して、茎や葉っぱが重くなってしまい倒伏することを予防します。根本を支えるようにして土寄せしてくださいね。

本葉が5枚程度になったら摘心を行います。摘心とは、主茎から生える新しい本葉を切り取ることです。摘心は、収穫量を増やすため、そして草丈を低くして倒伏することを防ぎます。

実は、枝豆のさやが実るのは、節の部分や枝の付け根。枝の数を増やすことが、たくさんの収穫に繋がります。そのため、主茎の栄養をなるべく側枝にまわして枝数を増やすのがポイントなんです。

5.全体の8割が膨らんだら収穫

枝豆の花が咲いてさやが付き始めたら、水やりをして豆を育てましょう。水分がないと豆が太らないので水やりが必要ですが、湿気に弱いため、一度にたくさん水を与えるのはNG。
少ない量で、回数を多めに与えてくださいね。

実が太って、さやがふくらんできたら収穫の時期です。すべての豆が大きくなるのを待っていると、食べごろを逃して硬くなってしまいます。8割くらいがふくらんだタイミングで収穫するのがポイントです!

また、枝豆は、枝から切り離した瞬間から鮮度が落ちて、味も落ちてしまいます。枝や葉っぱがついたまま収穫し、茹でる直前にさやを外すと美味しく食べられますよ。

枝豆はそのまま置いておき、乾燥させると大豆になります。たくさん作りすぎたときは、全部収穫せず、大豆になるまで置いておくのもおすすめですよ。

枝豆栽培で失敗する原因

枝豆の栽培で失敗してしまうポイントは5点あります。

1点目は連作障害です。枝豆は一度育てた土壌で連続して育てると、連作障害が出やすいため注意しましょう。2〜3年程度間隔を上げて栽培するのがおすすめです。

2点目は古い種を使って、発芽しないこと。枝豆の種の寿命は2〜3年程度と短く、古い種を使うとそもそも発芽しないこともあるんです。使う種はなるべく新しいものを使ってくださいね。

3点目はツルボケです。ツルボケとは、茎や葉っぱは元気に育っているのに、さやができないこと。ツルボケになる原因は、肥料を上げすぎて土壌の窒素が増えすぎてしまっていることにあります。
枝豆は根粒菌が着生するので、追肥はしなくてOKです。

4点目はカメムシやダイズアブラムシなどの害虫の被害です。さやを吸汁されてしまうと、豆が実らなかったり、変形したり、ウイルス病になってしまいます。害虫を見つけたら、必ず殺す、ネットを張るなどの対策をすることが重要です。

栽培のコツを抑えて美味しい枝豆を作ろう

枝豆は、失敗しやすいポイントを先に知って対策しておけば、栽培自体は難しいものではありません。

豆を最初に土壌に埋めたときの鳥対策、土壌を作るときに肥料を入れすぎないこと、摘心・土寄せを行うことがポイントですよ。

夏から秋にかけて枝豆、そして大豆と2度楽しめるので、ぜひ栽培に挑戦してみてくださいね!

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