地理的表示「GI登録」とは?登録する3つのメリット・登録方法や口コミを徹底解説!

農業ノウハウ
Young woman specialist and urban planner working with the interactive subway map on grey background.

地域ブランドを保護するための制度「地理的表示」を知ってしますか?日本では、2015年6月から始まり、2019年3月現在73産品が登録されています。

今回は、地理的表示や、GI登録をするメリットや、登録方法について紹介します。日本ではまだまだメジャーにはなっていない制度ですが、実は生産者にとってメリットがたくさんあるので、要チェックですよ。

地理的表示・GIとは?

農林水産省によると地理的表示(GI)とは、「地域には、伝統的な生産方法や気候・風土・土壌などの生産地等の特性が、品質等の特性に結びついている産品が多く存在しています。これらの産品の名称(地理的表示)を知的財産として登録し、保護する制度が「地理的表示保護制度」です。」と定義されています。(参照:http://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/

地理的表示保護制度は、日本では2015年の6月1日からスタートし、現在では73産品登録されています。まだまだメジャーではないGI制度ですが、世界では100ヵ国以上が導入し、EUではGI保護に早くから取り組んでいました。

フランスのボルドー・シャンパーニュなどのワイン、イタリアのパルミジャーノ・レッジャーノやパルマハムなどはGI登録品としても世界的によく知られています。

GI登録することで、生産地や商品名の偽装を守り、本物の商品を保護する役割があるのです。

GI登録する3つのメリット

では、GI登録をすることで具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか。

差別化・ブランド化ができる

GI登録をする一番大きなメリットは「差別化・ブランド化」できることです。他の地域の産物とは差別化できるため、地域ならではのブランドを作ることができます。

ブランド価値が上がることで所得も向上し、持続的な農業が可能に。また、地域の特産品を求め他の地域からの観光客が増えることで、地域活性化にもつながります。

国が模倣品の取締を行ってくれる

GI登録は、国によって行われるため「国が模倣品を取り締まってくれる」メリットもあります。国が取締を行うため、自ら訴訟を行うこともなく、労力や費用の負担なくブランドを守れます。

GI登録されたということは、国からの「お墨付き」をもらったということ。登録された際にはGIマークも付与され、商品パッケージなどにも利用できるようになります。

農業以外の仕事に時間を捻出するのは難しい、忙しい生産者にとって、国が取締をしてくれるのは嬉しいメリットではないでしょうか。

国際的にも保護され、類似品の被害も国が対策を行ってくれる

GI登録は、国内だけでなく国際的にも保護されます。海外でも模倣品や類似品が販売されることを防げるので、海外展開をしていく際にも大きなサポートとなるでしょう。

GI登録されている73産品

生産者にとってメリットが大きいGI登録ですが、制度が新しく一般消費者に認知されていないことや、農業従事者にも浸透されていないことが問題です。

2019年3月10日現在登録されている産品は73産品。農産物だけでなく、畜産物や加工食品でも認められています。

神戸ビーフ・但馬牛・特産松阪牛・米沢牛・夕張メロンなどは広く知られているのではないでしょうか。他にもどんなものが登録されているのか、農林水産省のページからぜひ確認してみてくださいね。

<日本でGI登録されている産品一覧>
http://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/

また、登録申請があった産品や、変更があった産品についても、農林水産省のページから確認可能です。あなたが登録を考えている産品がすでに申請されていないか確認してみましょう・

<登録申請の公示などの情報>
http://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/notice/

GI登録の仕方

「GI登録をしてみたい」と思った場合、どのような手続きが必要なのでしょうか。

ステップ1.
生産者自身では登録できないため、生産者団体をつくる

ステップ2.
地域で話し合いを行い、産品が満たすべき品質基準を作成する
設定するべき基準は以下の6点
①名称 ②生産地 ③特性 ④生産方法 ⑤産地との結びつき ⑥生産実績

上記内容が書かれた明細書と、生産工程管理業務規程を作成する

ステップ3.
農林水産大臣に登録申請を行う

ステップ4.
審査の後、産品の登録が行われる

ステップ5.
産品が登録されるとGIマークが付される

申請のマニュアルについては、農林水産省のHPから確認できます。

<地理的表示保護制度登録等申請マニュアル>
http://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/process/index.html

また、各地域の農政局や一般社団法人食品需給研究センターでも問い合わせ可能です。

GI登録をした生産者団体の口コミ

日本ではまだGI登録をした生産者団体は多くはありませんが、実際に登録した団体はどのような効果を感じているのでしょうか。

登録した後の反応について聞いてみました。

付加価値がついたことによる価格の上昇

「GI登録をしたことにより、付加価値がつき、取引市場からも評価されるようになりました。販売価格は20〜30%ほど高くなっています。」

「GI制度はまだ、消費者に知られているものではありません。そのため「GI製品だから」といってすぐに効果が出るわけではありません。ですが、GI登録後は販売促進活動などを行いやすくなり、知名度の向上や、販路が拡大しているように感じます。」

「GI登録後は販売価格が1.5倍、取引量は2倍に。目に見えて効果を感じています。」

ブランド価値が上昇し新規顧客が増加

「GI登録をしたことにより、メディアにとりあげられ、知名度が上がりました。地域の人から認知されたことが嬉しいですね。地域の特産品として成長できればと思います。」

「小売店のバイヤーさんからの評価が上がりました。GI登録をすることは、国からお墨付きをもらった品質のいい製品だということ。売り込みやすくなったとのことで、取引量が増えました。」

生産者の意欲向上・モチベーションUP

「国から認めてもらったことで、生産者に自信がつき、モチベーションアップにもつながっています。もっと良いものを作っていこうという意欲にもつながり、責任感も生まれてよい環境をつくれていると思います。」

「ブランド物として認められたことから、生産したいという農家が増えました。生産者の減少を食い止められたのも、GI登録のメリットだと感じています。」

GI登録をしてブランドを守ろう

GI登録を行いブランドとして国から認めてもらうことで、価値・価格の上昇や、権利の保護、モチベーションのアップなど様々な効果があることが分かりました。

日本ではまだまだ始まったばかりの制度ですが、これから世界にも名を轟かせる産品が登録されていくことでしょう。

「私の地域ではこんなステキな産品があるぞ!」というあなた。ぜひ団体を作り、GI登録をしてみてはいかがでしょうか。

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