自動運転するトラクターが現実に!特徴と仕組み・価格・農業はどのように変わるのか確認しよう

農機具

下町ロケットで登場したことで注目を集めた自動運転をするトラクター。自動運転するロボットトラクターは、小説やアニメの中の世界だと思っている方も多いかと思いますが、実はもう現実に登場しているんです!

そこで今回は自動運転するトラクターについて特徴や仕組み・価格・農業への影響を解説していきます。

下町ロケットにも登場した自動運転するトラクターが現実に

自動運転するトラクターは未来の話のように思えますが、現実で使われ始めているというので驚きですよね。日本では、大手の農機メーカーであるヤンマー・イセキ・クボタからそれぞれ自動運転のロボットトラクターが販売されています。

大規模農家が多いヨーロッパやアメリカでは、農地が広いためトラクターはただ直線を走ることが多いのが特徴です。日本のように頻繁に方向転換したり、複雑な形をしていないので、トラクターが動きやすいのです。そのためもあってか、海外では自動運転のトラクターはすでに現場で活躍しています。

世界最先端のサービスが生まれているシリコンバレーでも、自動運転のトラクターや農機が開発されているんですよ。自動運転のトラクターは、今や世界規模で新しい商品がどんどん開発されているのです。

自動運転するトラクターの特徴と仕組み

「自動運転といってもどこまで自動で運転しているの?」と不思議なあなた。完全に無人でエンジンがかかって、今日するべき仕事を把握して自動で作業を行う…とまでは達していませんが、自動運転の技術はどんどん進化しているんですよ。

ではさっそく、自動運転するトラクターの特徴や仕組みを確認してみましょう。

圃場マップを作りGPSで位置を計測しながら運転する

自動運転をするときには、トラクターにどこまでが農場の範囲なのかを認識させる必要があります。そのため、まずは人が乗り込み農場の周りを運転させることで、圃場マップを作成します。トラクターにはGPSが搭載されているので、外周を把握したら、自動運転をする範囲を認識できます。

圃場マップが完成したら、人はトラクターから降り、自動運転を開始させます。トラクター自身が最適なルートで耕うんしてくれますよ。耕うんするときには、細かなズレがあっては困りますよね。自動運転をするトラクターは、高度なGPSが搭載されているので誤差はなんと数cm程度。無駄なスペースを作ったり、すでに植えてある作物を踏んでしまうことがないように運転可能です。

また、センサーがついているので人を始めとした障害物がある場合は自動で停止します。緊急の場合にはリモコンでも停止できますが、自動でブレーキがかかるのは安心ですね。

有人・無人の2台を操作して作業効率を上げる

先ほどは完全に無人で自動運転するトラクターについて紹介しましたが、有人トラクターで無人トラクターを操作しながら2台同時に作業をするロボットトラクターも販売されています。

1人が操作する必要はありますが、従来は2人で行っていた作業や、2度に分けて行わないといけなかった作業を一度に終わらせることができるので、2倍の効率で作業が可能になりますよ。耕うんや収穫などの時間がかかる作業を2倍のスピードで終わらせることができるのは、かなり大きなメリットだと言えるでしょう。

リモコン操作をすることも可能

自動運転するトラクターは、リモコンで遠隔操作することも可能です。まるでラジコンのように操縦できるので、細かい動きをさせたい場合や緊急のときにも安心ですね。

また、リモコン操作は難しくないため、高齢の方や農業の初心者であっても操作しやすいことがポイントです。慣れていない人でもリモコンを操作して農作業ができるとなると、農業の人手不足を解決することもできるでしょう。

完全に遠隔で操作できるようになると、雨が降っている日に人は部屋の中でリモコンを操作しているだけで作業が完了させることも可能です。労力をかけずに農業ができるのは、体力に自信のない人にも嬉しいですね。

自動運転ができるトラクターで農業はどう変わるの?

自動運転ができるトラクターは、もう発売はされていますが、まだ価格も高く一般的には使われていません。では、自動運転をするトラクターが一般的になると農業はどのように変化するのでしょうか。

次に自動運転ができるトラクターで未来の農業はどのように変わっていくのかについて確認してみましょう。

生産性が上がる

トラクターが自動運転するとなると、当然人は他の作業ができるようになります。また、1人で複数のトラクターを扱えるため、これまでと同じ時間農作業をしていても、2倍・3倍の広さを対応することが可能に。

自動運転をするトラクターのおかげでできた時間で新しい仕事をしてもよし。農場の面積を広げてもよし。どちらにしても生産性を上げることができるでしょう。当然収益アップも見込めますよ。

労力をかけずに作業可能になる

自動運転が進むと、人がトラクターに乗って直接農場で作業をすることは少なくなるでしょう。夏の暑い日や、雨の降っている日は「部屋の中で働けたらどんなにいいか…」と何度も思ったことがあるはず。そんな理想が自動運転のトラクターや、スマート農業を導入することで叶うかもしれません。

現在農業は体力のいる仕事ですが、将来的にはデスクワークになっている可能性もありますね。労力をかけずに作業ができるようになると、農業のきついイメージもなくなる日も近いでしょう。

技術の継承ができる

トラクターが自動運転すると、「どのように動いたら効率がいいのか」「毎年どのタイミングで耕うんしているのか」などのデータが溜まります。このようなデータを、人工知能や機械学習の技術と組み合わせることによって、技術の継承も可能になります。

トラクターを運転することも技術が必要ですが、自動運転だと素人でもプロと同じ動きで操縦することが可能です。農業は知識や技術の継承が難しいと言われていますが、最初からプロと同等の技術で作業できることによって、より効率的に農業をできるようになるでしょう。

自動運転のトラクターの価格

「自動運転のトラクターはすごく魅力的だからぜひ使ってみたい!」と思われる方も多いのではないでしょうか。すぐに導入したいところですが、導入するにはコスト面でのハードルがあります。

現在日本では、自動運転のトラクターはどれくらいの費用で販売されているのでしょうか。

ヤンマー・イセキ・クボタ

日本の大手農機メーカーであるヤンマー・イセキ・クボタの自動運転のトラクター・ロボットトラクターの価格を確認してみましょう。

ヤンマーのロボットトラクターは1200〜1550万円。オートトラクターは1000万〜1400万円程度です。

イセキのロボットトラクタ「TJV655R」は約1300万円。

クボタの「アグリロボトラクタSL60A」は、RTK基地局付が1100万円、基地局なしのものが970万円です。

どのメーカーも1000万円超えと結構なお値段がするので、導入のハードルが少し高いと言えるでしょう。

自動運転のトラクターが一般的になる日も近い

自動運転のトラクターは多くのメリットがあり、農業の未来を変えることがイメージできたのではないでしょうか。現在ではまだまだ高額ではありますが、これから普及してくるにあたってコストダウンしていき、一般的に普及する日もそう遠くないのではないでしょう。これからの農業はスマート農業化が進むため、どんどん楽しくなっていきそうですね。

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