2019年1月スタート!収入保険制度の内容を確認しよう!

農業ノウハウ
Business people negotiating a contract, they are pointing on a document and discussing together

2019年1月から農林水産省により「収入保険制度」が開始されました。収入保険制度とはどのような制度なのか、従来の保険制度との違いは何があるのでしょうか。

今回は収入保険制度について詳しく確認していきましょう。

収入保険制度とは

2019年1月から、農林水産省によりスタートした「収入保険制度」。農業をしていると、自然災害や価格の低下など経営努力では避けることのできない理由で売上が減少するリスクがあります。

そこで、そのような理由から収入が減少した場合に収入をカバーするための保険が「収入保険制度」。

保険料率の実質負担額は1.08%。50%は国が補助しています。

収入保険制度を利用すると、農家ごとの平均収入の8割以上の収入を確保することが可能になり、自然災害により収入が突然なくなってしまうなどのリスクをカバーできます。

ではさっそく収入保険制度の詳細を確認していきましょう。

品目の限定は基本的に無い

収入保険制度では農産物のほとんどの品目をカバーしています。米・畑作物・野菜・果樹・花・タバコ・茶・しいたけ・はちみつ・さとうきび・麦などを始め、精米や茶などの簡易な加工品も含まれています。

一方、肉類などはマルキンなどの措置がされているので、カバーされていません。

複合経営者の方は、家畜のものは「家畜共済」、米や野菜などの農作物は「収入保険」への別々の加入がおすすめです。

自然栽培だけでなく価格低下などもサポート

収入保険制度では自然災害だけでなく価格低下、怪我や病気で収穫できなくなった場合、輸出で為替変動で売上が落ちた場合や、収穫後の保管中に災害で浸水してしまった場合なども保証に含まれます。

幅広い範囲をカバーしてもらえるので、新しいビジネスに挑戦するときにもリスク回避できるメリットがあるので、チャレンジしやすくなるでしょう。

基準の9割を下回った場合に9割が補填される

収入保険制度では、過去5年の農業収穫を基本としながら基準収入を設定します。基準となる収入は、規模の拡大や毎年の上昇していた場合は上方修正され、規模を小さくした場合は下方修正されるので安心です。

収入が9割〜8割現象した場合は「積立方式」。8割以下になった場合は「保険方式」にて補填されます。収入保険は、保険方式・積立方式のどちらを利用するのかを決めることが可能。積立方式では、使わなかった場合はそのまま積立金がストックされるので、必要なタイミングで利用することができます。

例えば、基準収入が1000万円の場合(補償限度90%・保険制度より80%・積立方式より10%の場合)、どのくらい補填されるのか確認してみましょう。
収入が800万になった場合は、積立方式より90万円補填され、合計収入は890万円に。
収入が700万円になった場合は保険方式から90万円、積立方式から90万円が補填されるので合計収入は880万円になります。
収入がゼロになった場合は、保険方式から720万円、積立方式から90万円の補填で合計収入は810万円に。8割以上の収入は確保できるようになります。

基準収入が1000万円の場合の例

では、収入保険制度ではどれくらいの保険料が必要になるのでしょうか。基準年収が1000万円の場合の例で確認してみましょう。

【基準収入1000万円の場合の加入1年目の金額】
保険料 7.8万円 ※掛け捨て
積立式 22.5万円 ※掛け捨てにはならない
事務費 2.2万円

保険料と事務費は、国が50%補助しています。積立金は国が75%補助しているため25%を自己負担します。上記の金額は国の補助を受けた後の、自己負担の金額です。

保険料などは収入に比例するため、年収が500万円の場合は半額に。詳しい金額はシミュレーションすることができるので、ご自身の金額で確認してみてくださいね。

収入保険制度を利用する条件

収入保険制度は、収入を正確に把握する必要があるため「青色申告」を行っている農業者のみ加入することが可能です。加入時点で、青色申告を1年以上申告していると加入することができます。

青色申告は、複式簿記でも簡易な方式でもOK。これまで白色申告をしている人でも、簡易な方式なら、現金出納帳等に日々の取引と残高を記帳して行うだけなので簡単に開始できます。

青色申告を始めるには、3月15日までに税務署に青色申告承認申請書を提出する必要があります。JAや農業委員会でも青色申告を始めるための説明会・無料相談回や代行サービスなどのサポートを行っているので、不安な方は相談してみましょう。

収入保険制度の注意点

収入保険制度は従来の保険である農業共済・収入現象影響緩和対策(ナラシ対策)・野菜価格安定制度とは重複して加入することはできず、どちらか一方のみを選ぶ必要があります。

どの保険に加入したら一番お得になるのか、手厚い保証が受けられるのかは、人によって様々。各都道府県の農業共済組合のホームページで試算することができるので、確認してみましょう。

<全国農業共済組号連合会のHP>
http://nosai-zenkokuren.or.jp/

従来の制度の問題点と今回改善されたポイント

「収入保険制度は、農業共済制度と何が違うの?」というあなた。農業共済制度では、自然災害による収入減少のみをカバーしており、価格低下などは対象していないことが問題でした。ですが、今回の収入保険制度では、為替変動での収入減少もカバーされるようになりました。国際的な取引をするリスクもカバーできたことから、これから輸出にチャレンジしようとしている農家が、挑戦しやすい環境に。

また、農業共済制度では対象品目が限定されていましたが、収入保険制度ではほぼ全ての農産物をカバーしており、農業経営全体をサポートできるように。

収入保険制度では、より多くの状況・広い範囲をカバーできるようになったことで、意欲のある農業経営者のチャレンジを支援しようとしているのです。

収入保険制度を確認しよう

農業共済・収入現象影響緩和対策(ナラシ対策)・野菜価格安定制度とは重複して加入することはできないことや、青色申告に加入している必要があることなど条件もあります。

どの保険制度が一番メリットがあるのかは、シミュレーションすることができるので、あなたにあった保険を選ぶことがポイントです。

詳しい情報は、農林水産省のホームページ、または農業共済組合に確認してみましょう。

<農林水産省収入保険制度の導入及び農業共済制度の見直しについて >
http://www.maff.go.jp/j/keiei/nogyohoken/syu_kyosai.html

<新10分で分かる収入保険のポイントの動画>
https://youtu.be/Kmu-zyVblik
参考図書『農業ビジネスveggie 2019 vol.24 冬号』イカロス出版

ファーマリー中古農機具買取販売

ファーマリーでは、完全整備済みの中古農機販売・農機買取サービスを提供しています。

トラクターや耕運機・コンバインなど、国内トップクラスの在庫量があるので、きっとあなたの探している農機が見つかりますよ。遠方への輸送や、販売後の整備にも対応しております。

これから農業を始める方、新しい農機具をご検討の方は、お得に農機を手に入れませんか?
是非一度、弊社サイトにご訪問ください。

ファーマリー

コメント